海の風来坊のお絵描き教室

 水彩画スケッチなどの紹介ブログ

沖縄県那覇市久米の福州園

ヴィファール水彩紙 F4 荒目 透明水彩

2月12日(月)
 今日は、沖縄県那覇市久米の福州園のスケッチをご紹介します。
 沖縄滞在2日目の朝、ホテルで朝食をとった後、二人で散歩を兼ねて徒歩で福州園に向かいました。
 旭橋を渡って58号線に出てしばらく歩き、松山通りの交差点を左に曲がると緩い坂道でまもなく福州園の門が見えてきます。
 福州園は、那覇市の市制70周年及び中国福建省福州市との友好都市締結10周年の記念事業して、この久米の土地に建設され1992年9月に開園した緑豊かな中国式庭園です。
 福州市と那覇市との関係は、日本史でいうと鎌倉時代の14世紀に遡ります。そのころの琉球王国は、大貿易時代を迎えていて大変繁栄していました。その繁栄を支えたのが福建省から移住してきた久米村(クニンダ)の人々でした。
 クニンダの人々は、通訳や航海術などの専門技術を持ち、その後の琉球王国の教育にも大きな影響を与えたそうです。
 福州園は、クニンダがあった場所に福州市の資材を使用して、設計から施工も福州市の職人によって建設されたものです。
 このため、園内に入った途端に沖縄から中国に瞬間移動したようで、ごつごつした岩の地形や自然を活かして造られた滝や鯉の池、塔や門、東屋などがあちこちに配置されていて、とても中国らしいなと思える景色をスケッチしてみました。