6月13日(木)
今日は、中区 港の見える丘公園の紫陽花とイギリス館のスケッチをご紹介します。
今週日曜日の6月9日は、有志スケッチ会で港の見える丘公園に行きました。
バラは、残念ながらほぼ終わりでしたが、紫陽花が見頃でした。
バラの庭園の横から描く人もいれば、一段下の園路から紫陽花とイギリス館を見上げた構図で描く人もいます。
私は、アップダウンのあるこの公園らしく、下から見上げる構図で描くことにしました。
天気は、今にも降ってきそうな曇天で、暑くはなかったので描きやすかったのですが、光がないと絵としては、陰影を捉えるのが難しくて少し描きづらかったです。
それでも、よーく見ると、左から差しこんでいるのが分かるので、全体にそういうトーンで描きました。
難しいのは、紫陽花の手前の草の塊をどう処理するかでした。
花壇だからと言ってすべて花が咲いているわけではなく、色々な植物がゴチャッとからんでいるところがあります。
当然主役ではないので目立ってもらっては困るけれど、絵の中の遠近では一番手前になければおかしいという位置です。
いくつかの大きめの葉っぱを少し具象的に描いて、後は色面の重なり合いとスパッタリングという筆で絵具をたたいて飛ばすことで、不規則な点を描いていく方法で、抽象的に処理してみました。
見る側の視点が紫陽花の左側、日傘の人物とイギリス館あたりに行けば成功です。
ただ、最後に描き足した右のケヤキの幹を強く描きすぎたので、そっちに目が行ってしまいそうです。