12月30日(土)
今日は、鎌倉市の妙本寺の祖師堂のスケッチをご紹介します。
6年前の2017年12月3日に昨年お亡くなりになられた人生の大先輩と二人で妙本寺にスケッチに出かけました。
昨日、ご紹介した祖師堂のスケッチをとほぼ同じ位置から、同じ構図でイーゼルを出して描き始めました。
この時も、前撮りのカップルが来られていて、背景にあるモミジが紅葉していてとても綺麗で、手前の手水舎を大きく入れて遠近を強調した構図にして仕上げてみました。
水彩用紙はアルッシュの荒目を使っているので、昨日のアルビレオで描いた作品とはおのずから仕上がりに違いが出ていると思います。
アルッシュは、フランスのアルジョウィギンス社の製品でコットンパルプ(100%)を原料として比較的手漉きに近い製法(半機械漉き)で作られている最高級の水彩紙です。300gの荒目を使用しているので、表面がザラザラしていて擦れ出しやすく、また、たっぷり水を含んでもしっかりしていて滲みの表現もやりやすいです。
まだ現役で仕事をしていたので、とてもお高いのですが買っていたんですね。
一方、アルビレオはホルベイン社の218gの水彩紙で、紙の表面の手触りはサラサラで中目とのことですが、実際は細目よりの中目なので、ドライブラシなどの表現が難しく、水を吸うと波打ってしまいます。
退職してからは同じホルベイン社のアヴァロンやそれより安いヴィファールを使っていましたが、描く枚数が現役時より格段に増えたため、次第に安価な水彩紙を購入してみて、どこまで使用に耐えられるかを試しているところです。結論としてはアヴァロンが良いけれど、ヴィファールがギリギリ使える範囲かなと言うのが率直な感想です。