10月10日(火)
今日は、中区 港の見える丘公園に建つイギリス館のスケッチをご紹介します。
3年前の10月にスケッチで港の見える丘公園を訪問しました。公園内はとても広く、何を描こうか迷いますが、いつも目を引くのは公園の中心に建つ赤い屋根と白い壁が際立つイギリス館です。
イギリス館は、1937年にイギリス軍駐屯地の跡の現在地に鉄筋コンクリート構造地上2階・地下1階建のイギリス総領事公邸を建設しましたが、1941年12月には日本がイギリスとアメリカに宣戦布告、1942年3月にはマクビティ代理領事ら3人が収監されて、主が不在のまま終戦を迎えました。
戦後の1969年に総領事が本国に引き揚げた際に公邸が競売にかけられ、横浜市が買収して港の見える丘公園の施設として「横浜市イギリス館」の名称で整備し、現在は2階の展示室や復元された寝室を一般公開しています。
この日は、天気も良くて絶好のスケッチ日和。早速イーゼルを立てて園内を散策されている家族連れやカップルと手入れされた庭園の背景としてイギリス館を入れた構図で描き始めました。