11月11日(土)
今日は、長野県中川村の渡場のイチョウ並木のスケッチをご紹介します。
中川村にある望岳荘(ぼがくそう)というホテルに宿泊した翌日は、また先生の運転する車で、次の取材先の渡場のイチョウ並木に着きました。
ここは、田んぼの中の一本道にイチョウが一直線に植えられていて、真っ黄色に紅葉した葉が青空によく映えていました。
由来を調べてみると40年前の1983年に当時の住民たちが南向発電所の南西側に広がる田園地帯を整備したときに出来た発電所の放水路(トンネル)脇に残された場所を何かに活用できないかと、中部電力の了解をもらって放水路沿いに25本のイチョウを植えたのが始まりだそうです。
美しい景色が村に活気をもたらし、訪れた人が立ち止まってくれるような場になれば、という想いがあったというこです。 現在15名の有志の方たちがこの意思を受け継いでイチョウの手入れをされているそうです。
そんなことを調べながら、家でこのイチョウ並木の写真をあらためて見てみると、誰も人は映ってはいないけれど、落ちた銀杏を拾いに来ている人たちを絵の中に入れて、このイチョウ並木を作った人たちの思いを絵にしてみたいなと思いました。