海の風来坊のお絵描き教室

 水彩画スケッチなどの紹介ブログ

中区 新港ふ頭 ハンマーヘッドクレーン

モンバルキャンソン F4 透明水彩

10月4日(水)
 今日は、中区のハンマーヘッドクレーンのスケッチをご紹介いたします。
 ハンマーヘッドクレーンは、1914年に新港ふ頭の西側の突堤に日本で最初の湾港荷役専用クレーンとして整備され、呼び名はカナヅチに似たその形(ハンマーヘッド型)に由来しています。イギリス製で同時期に5基輸入され、現在は横浜のほか長崎造船所と旧海軍工廠を引き継ぐ佐世保造船所の合計3基のみで、世界にも17基しか存在しない貴重な産業遺産です。
 以前に私が港湾管理に関する仕事をしていた時には、赤レンガ倉庫もハンマーヘッドクレーンも、新港ふ頭全体が物流の機能を次第に停止していく過程でした。当時のクレーンの操縦も確か、父親から引き継いだ操縦士の方がメンテナンスも含めて大切に扱われていたと聞いています。しかし、みなとみらい21事業による再開発で赤レンガ倉庫と同様にハンマーヘッドクレーも保存活用されることとなり、現在の姿になっています。
 そんな懐かしいハンマーヘッドを描きたくて新港ふ頭へ出かけ、ロイヤルウイングが沖を航行している姿を入れてスケッチしました。