4月24日(水)
今日は、鶴見区 總持寺の冬の桜木観世音菩薩のスケッチをご紹介します。
2021年1月24日の日曜日、いつものようにスケッチブックを片手に、近所の總持寺に出かけました。
總持寺に来ると大祖堂や佛殿を描くことが多いのですが、この日は宝蔵館の横から駐車場への階段を下りてみました。すると駐車場のフェンスの切れるあたりに観音菩薩像が見えてきました。
今まで、何度も来ていましたがまったく気づきませんでした。
よく見ると、桜木町事故で無くなられた方々の慰霊碑でした。
桜木町事故とは、1951年4月24日に当時の国鉄(現・JR)京浜東北線の5両編成の電車モハ63形が桜木町駅に進入する直前に先頭車のパンダグラフが、断線して垂れ下がっていた架線にからまってショートしてしまい車両火災が発生しました。
火は瞬く間に広がり死者103名、重軽傷者95名の大惨事となりました。
この事故の犠牲者の方々のご冥福を祈って1952年4月24日に桜木観世音菩薩が建立されました。
この観音菩薩像までの小道には冬の日差しを受けて木々の影が長く落ちていて、冬の散歩道の雰囲気でした。
ちょうど70年前に起きた凄惨な鉄道事故を思い起こす人は少ないと思いますが、横浜では鶴見事故と桜木町事故は、両親からも聞かされ語り継がれてきた事故として私の記憶にも残っています。