7月21日(金)
今日は、鶴見区の總持寺(そうじじ)の向唐門(むかいからもん)のスケッチをご紹介します。
總持寺は地元では本山(ほんざん)と呼ばれていて、永平寺と並ぶ日本曹洞宗の中心的な寺院(大本山)です。1911年に石川県から現在地に移転してきたため、多くの建物は大正から昭和の木造建築です。
それらの建築物の中でもお正月の参拝の時だけ通ることができる向唐門(むかいからもん)は、地元では勅使門(ちょくしもん)と言われていて、何か特別な門という意識がありました。調べると總持寺は、後醍醐天皇から「日域無双の禅苑たるにより、曹洞出世の道場に補任す」と言われ、それ以降は歴代天皇から勅願寺として仰がれたので、勅使門の名を残していたとあります。
この特別な門は、屋根の曲線などその姿も大変優美で、心惹かれます。また大改修も施されていましたが、それも無事終了して再びみることができた優美な姿を、特別な思いを込めてスケッチしてみました。