海の風来坊のお絵描き教室

 水彩画スケッチなどの紹介ブログ

人物画 幾何学模様のスカートを履いた女性

ワトソン水彩紙 荒目 F15 透明水彩

4月14日(日)
 今日は、幾何学模様のスカートを履いた女性の人物画をご紹介します。
 先週木曜日は美術クラブのデッサン会でした。
 モデルは、柔らかいライトブルーのカーディガンと黄緑、緑、青、紺などの各色が幾何学的に模様をつくるスカート、白いパンプスを履いて、椅子にゆったりと座って前で両手を組むポーズをとられました。
 昨日、ご紹介した人物画でも悩んだ、明るい側に色の濃い色の生地、影側に明るい色の生地のときにどうやって表現するか、について、今回もそれと同様なスカートでした。
 光は今回は右側から当たっていることにしました。このためモデルの右側面の肩から胸、腿にかけて明るく、左側面は下地の色を塗ってから、乾かないうちに影色を塗り、スカートは複数の色の幾何学模様ですが、まず青緑色を濃いめに溶いて影色と皺を描き込んで立体の表現を先に行いました。
 顔や足も描いて、最後にスカートの固有色の模様を黄緑や紺色で描き足しますが、光の当たっている右側は水を多めに薄く溶いて明る目に、膝から下は手前に出ている影側になるので鮮やかで強い影色を、左側面の腰から腿は、影側なので模様をはっきりとは描かずに省略気味にしました。
 水彩画のテクニックは色々とあると思いますが、人物画の時は、限られた時間内で出来るだけモデルを観察して、モデルから受ける印象のようなものも絵の中に描き込めたらなと思っています。