海の風来坊のお絵描き教室

 水彩画スケッチなどの紹介ブログ

沖縄県 備瀬(びせ)のフクギ並木

 

コットマン水彩紙 F2 細目 透明水彩

6月17日(土)
 今日は、4月の初めに妻と行った沖縄ミステリーツアーに参加したときのスケッチを紹介します。観光バスツアーだったので、レンタカーでどこに行こうというのではなく、ガイドさんに連れて行ってもらう、さらにミステリーなので行先が良くわからないというシチュエーションでした。午前中は古宇利島(こうりしま)に渡ったり、海洋博公園の中の海洋文化館でプラネタリウムを観たりと、盛沢山でしたが、午後は海洋博公園の少し先にある、備瀬という集落に残るフクギ並木に行きました。何度か沖縄には旅行しましたが、フクギ並木は全く知らず、初めてでした。
 フクギの並木は、戦前は防風林として家を取り囲むように県内にいくつもあったのですが、太平洋戦争で米軍の艦砲射撃によって破壊されてしまい、幸いこの備瀬の集落の並木が運よく残ったということでした。フクギが連なり、備瀬崎までのおよそ1kmの並木道になっていました。この中を歩いていると、斜めに差し込む日差しとフクギの葉が擦れあう音だけが聞こえて、とても落ち着いた静けさに包まれています。かつての沖縄の集落の様子や、ゆったりと流れる時間を肌で感じとることができます。
 そんなところを私たちのような団体バスやレンタカーでワイワイと押しかけて、結構な人たちが歩いていましたが、並木の中に入ってしまうと、その不思議な静けさに支配されてしまいます。そんな様子をスケッチしてみました。